鍵は鍵穴の中のピンに沿って削られており、すべてのピンが正しく揃えば鍵が回るように出来ています。鍵屋はこのピンを手探りで割り出して鍵を作っています。

素人には到底できない技術なのですが、では今ある鍵から自分で鍵を作ってみる方法は無いのかと言われれば、実はあります。
完全に同じ形の鍵を作れば鍵を開けることができます。プラモデルやフィギュアを作る方ならよくご存じかと思いますが、パーツを複製する為には粘土と樹脂で代用できるのです。
まずは型取り用の粘土に鍵を埋め込み、離型剤を塗ってシリコン剤を流し込みます。その後硬化剤を流し込み、鍵の両面分の型を作り出します。
その型にあらかじめガラス繊維を用意し鍵穴に挿した時折れないように強度を上げ、ポリエステル樹脂を流し込み圧着させます。硬化しましたら完成です!

どうでしょうか、すぐに鍵を作ることが出来ました。もちろん樹脂の分量はしっかりと量って調整しなければなりませんが、鍵は作ることができます。
ですが、やはり樹脂製ですのでいずれ曲がったり折れたりすることは否めず、また欠けてしまったりカスが鍵穴に溜まると、鍵を交換せざる負えなくなるでしょう。リスクを承知の上、チャレンジしてみてください。